【小説】オリジナル/R刻短編集/TV


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リノとTVを眺めてたんだ。
ただ、時間があり余ってるからって理由なんだけどさ。
そしたら、アイツ、ただでさえ丸い目をまんまるにして、TV見つめてやんの。おかしいやら可愛いやらでさ、思わず抱き寄せて、頭ぐりぐり撫でてやった。
で、自分もアレに入れるか、って訊いてきたんだよ。だから、サクラさんのデジカメ拝借して、写真撮ってやって、TVに繋げて映したら、歓声上げてから首傾げてさ、これおかしいって言うんだ。
なんで、って訊いたら、ボクの眼はこっちが青くてこっちが緑、だからこれはニセモノ、って言ってんだよ。お前それ、鏡に映ったやつだろ、って言ったら、ぜんぜん理解できてないんだよ。虚像がどーの、って説明してやったけど、やっぱり理解してなくて。オレも頭あんまり良くないから、習ったとおりにも説明できてないんだろうけどな。
しばらくして、アイツ真剣な顔して言ったんだよ。
「アルトはこれには入んないでね」
って。
なんで、って訊いたら、すっげー可愛いこと返してきやがった。
「どっちのアルト好きになっていいか、判んなくなっちゃう」
だから、言ってやった。
「じゃあ、お前の隣にいるオレを好きになれよ」
って。
そしたら、満足そうに笑って頷いて、オレにくたっと寄りかかってきた。
バーカ。可愛すぎだよ、お前。


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