【小説】オリジナル/こみらび/あらよっと会のなぞ


+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+
<<【小説】オリジナル/こみらび/ぴのもりさんとサンタクロース
+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+

このフォームで主人公の名前を変えることができます。


+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+
 ある日、キノモリさんは、駅前にある商業施設に、ありゅと、ぴの、ありゅふりぇっどを連れて遊びに行きました。
 時刻はちょうど正午。商業施設の壁についているオルゴール時計が『お正月』を奏でています。
「あらよっと!」
 ポケットに入っていたありゅとがかけ声を掛けます。
 すると、フードに入っていたありゅふりぇっどが
「さすが ありゅと。あらよっとかいの じゅうちんな だけは あるのだよ」
 と、ふもふもと頷きました。
「そうでしゅね。さすがでしゅ」
 ぴのもそれに同調しています。
「あらよっと会……?」
 聞き慣れない会の名前に、キノモリさんは首をかしげます。
「ありゅふりぇさん、あらよっと会ってなんですか?」
 キノモリさんが訊きますと、三匹はピーピーと思い思いに言います。
「それより ごはんじぇ!」
「おなか すきまちたー」
「らんちと ひきかえに おおしえするのだ……」
 なら仕方ありません。
 キノモリさんは三匹を連れて、お店を探しに出発します。
 美味しそうで動物OKなオムライス屋を見つけたので、キノモリさんたちはそこでランチを食べることにしました。それぞれ食べたいものを注文し、来るのを待ちます。
「で、『あらよっと会』のことなんですけど……」
 キノモリさんが言いますと、ストローで水を吸っていたありゅとがむふふんと笑います。
「あらよっとかいは おりぇと、ありゅふりぇの ごせんぞしゃんが ぴのの ごせんぞしゃんと はじめたんじぇ」
 オムライスが来ました。ありゅとたちは自分の背丈ほどもあるスプーンで器用に食べはじめます。
「ご先祖様かぁ……。随分前からなんだね」
 キノモリさんは、ナイフを持って、卵の部分を切りました。濃厚な黄色が、とろん、ととろけます。オムライスは火傷するくらいに熱そうですが、ほわんと薫る湯気が食欲をそそります。
「ぴのいちぞくの うたに、ありゅとと ぽくのいちぞくが、かけごえを かけるのが『あらよっとかい』なのだ」
 はふはふ言いながら、ありゅふりぇっどが答えました。ありゅふりぇっどのお皿には、もう半分しかオムライスがありません。食べるのが速いなぁと思いつつ、キノモリさんは聴いていました。
「『あらよっとかい』による おまつりが まいとし あるんでしゅ」
 食べきれないからとオムライスを小盛にしたぴのはすでに食べ終わっていて、食後のアイスティーを飲みながら答えます。
「それはそれは たのしい おまつり なんでしゅよ」
 へぇぇ、そんなものが。
 キノモリさんは感心しました。
「ただ、ぴのは いつも うたわないんだじぇ。おんちだからじぇ」
 ありゅとが言うと、ぴのがありゅとをべちこんと引っぱたきました。
「そんなことありましぇん。それと、ありゅとは『あらよっとかい』のくせに、ぽくに もんくを いうきでしゅか」
 ぴのが頬をぷくっと膨らませます。
 ああ、人間にもこんな感じの社会構成があった気がする。キノモリさんが苦笑します。
「なんにせよ、それでみんなは仲がいいんだね?」
 キノモリさんが訊くと、三匹はうんうんと頷きます。
「ずっと いっしょに いるから、なかいいじぇ」
「でしゅね」
「もう かぞくみたいな ものなのだよ」
 家族みたいな友人かぁ。羨ましいな。
 キノモリさんはそう思いながら、グレープフルーツジュースを飲むのでした。

おしまい。


+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+
<<【小説】オリジナル/こみらび/ぴのもりさんとサンタクロース