【小説】オリジナル/ブルプリOSs/ひとときの夢


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 乱れる吐息を聴きながら、双子の片割れの耳を食んだ。
 そんなわずかな行為にも耐えられなかったのか、兄は悲鳴に似た声をあげる。
「アルフレッド……。だ、め……」
「なにが? もっとひどいこともしてるけど」
 顔を見ると、彼は頬を赤らめて、横を向いた。幼い横顔。なぜか、成長が止まった兄。
「それは、いいの」
 いいの、と言うからにはいいんだろう。僕は深く突いて、アルトの様子を伺う。
「っ、ひ!」
「お隣さん寝てる時間だろうから、静かにね」
 わざと意地悪く言うと、彼は口を手でふさいで声を殺した。つもりだろうが、殺しきれなくて漏れる声が僕の劣情をあおる。
「アルト」
 僕と違って、キレイな名前だ。
 そんなことを思いつつ、抽送を続ける。中は暖かいというより熱くて、溶けそうなくらいだ。
 僕はより激しくするために、彼の両足首を掴んで持ち上げた。
「や……!」
 接合部分が見えたのだろう。アルトが両手で下半身を覆った。
「見える?」
「やだっ。はずか、しい……」
 消え入るような声。
「でも、気持ちいいんだね」
「……っ」
 この身体を一番愛したのは僕だ。
「いいんだよ、アルト。愛してるんだから、当然のことだよ」
「あい……」
 この身体を一番知っているのは僕だ。
「アルトは、僕のこと好き?」
 でも、僕は知っている。
 この人は、僕のものにはならない。
「うん……すき」
 だから、「愛してる」じゃない。
 彼に言わせるのは「すき」。
「ありがとう」
 一旦足首を放して、彼のひたいにキスをする。
 そして、彼の唇に指を這わせた。彼は不思議に思ったのか、少しだけ口を開く。僕はその隙間にそのまま指を入れて、舌を刺激した。
「ん……っ」
 こんなことでも快楽を感じるのだろう。それを覚えさせたのは僕だ。
 アルトはもっと刺激がほしいのか、指を吸ってきた。繋がっている部分も、きゅ、と締まって痛いくらいだ。
 しかし、僕はその反応に満足して指を抜いた。
「もっ、と……」
「アルトは可愛いね。おねだり?」
 濡れた指を、今度は胸に這わせた。キレイな色をした部分を、念入りに愛撫する。
 僕は指でのいたずらをやめないまま、抽送を再開して、だんだん加速させた。
「すき。すき……だいすきぃ……」
 彼の言い方があまりに可愛らしくて、彼の胸の先端を、きゅっ、とつねる。
「――!」
 びくん、と大きく跳ねて、兄は先に果てたようだった。先端からは透明な液体が溢れていて、精通がまだの身体には負担をかけ過ぎたことを知る。
「アルト」
 もう一度彼の名を呼んだのがトリガーになったのか、僕も欲望を放出した。そっと身体を離すと、彼と繋がっていた部分から、だらしない白濁が滴れる。

 愛してる。
 何度言おうと、きっと、伝わることはない。
 でも、今だけは夢を見せて。ひとときの夢を。


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