【小説】オリジナル/こみらび/発明うさぎ・ありゅふりぇっど


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 とある休日の朝。
 紙に何やら書いていたありゅふりぇっどが、ほむむ、と頷きます。
 ありゅふりぇっどは紙を持って立ち上がると、朝食を作っているキノモリさんのところに行きました。
「ますたーしゃん」
「はい、なんですか?」
 オムライスに絵を描いて、旗を立てる作業をしながら、キノモリさんが返します。
「つまようじが 5ほんほど ほしいのだ」
 キノモリさんは、言われるとおり、ツマヨウジ入れからツマヨウジを取り出しました。
「危ないから、気をつけて使ってくださいね」
「ありがとうございましゅなのだよ」
 こみろんらびっとには大きいのでしょう、ツマヨウジと紙を抱えてよろよろと歩いていたありゅふりぇっどは、居心地の良さそうな隅っこを見つけ、そこに陣取りました。
 キノモリさんは全員分のオムライスをトレイに乗せて、ありゅふりぇっどを追う形でテーブルの方に行き、食卓を整えます。
「ありゅと、ぴの、ご飯だよー」
 そして、こみろんらびっと用のベッド……と言っても、人間用のベビーベッドなのですが……で寝ていた二匹を起こして、席に着くのを促します。
「ありゅふりぇさんも、オムライス冷めちゃいますよ」
「む……。ではさきに、 ごはんを いただくのだよ……」
 ツマヨウジを端に避け、ありゅふりぇっども席に着きました。
「では、頂きます」
「いただくじぇー」
「いただきましゅ」
「いただくのだよ」
 挨拶をして、たのしい食事の始まり。……の、はずなのですが、ありゅふりぇっどは、可愛いオムライスを見ますと、
「……む。やはり、さきに つくってからに するのだ。ありゅと、ぴの、ちょっと まってほしいのだよ……」
 と、再び隅っこに向かいました。
 コロコロ……。
 いつもはしまってある、こみらびマークのついた、こみらび専用カートを取り出し、中から工具らしきものをバラバラと出します。
 そして、ツマヨウジを並べますと。
「……では、いくのだ」

 トンテンカンテントンテンカンテン!

「……な、なにしてるんですか?」
 キノモリさんがあっけに取られているうちに終わりました。
 ツマヨウジはすでになく、ありゅふりぇっどの手には、カメラ……のようなもの。
 ありゅふりぇっどは、それを持って、トコトコと食卓に戻り、
「まなーいはん、しつれいしたのだよ……」
 と、詫びると、食卓をパシャリ、とそれで写しました。
「おむらいす……。ぽくたちのかおしてて、かわいかったので……つい……」
 ありゅふりぇっどがそう言うと、カメラからオムライスのおもちゃが三つ、出てきました。写したオムライスとそっくりそのまま、ありゅと、ぴの、ありゅふりぇっどの顔が描いてあり、手書きのこみらびマーク旗まで再現されています。
「すごい はつめいじぇー! これ、たべれるんだじぇ?」
「さすがにたべれないのだ。でも、これで のこしておけるのだ」
「みにちゅあ おむらいす、とってもかわいいでしゅー!」
 混乱してきたキノモリさんは、三匹の中に割り込みます。
「ちょ、ちょっと待って。みんな、ちょっと待って」
 三匹は不思議そうな顔でキノモリさんを見つめます。
「……ありゅふりぇさん、そんなことできるんですか?」
 その問いに、ありゅとがどや顔で答えます。
「ありゅふりぇっどの とくぎは はつめいだじぇ。まさか、いままで しらなかったんじぇ?」
「ありゅふりぇっどの はつめいの おかげで、かくれざとは ずいぶん はってん したんでしゅよー」
 そうなのですか、しりませんでした。
「ちょっと、それ、見せて貰っていいですか?」
 いいのだよ、と手渡されたものを見せて貰うと、写したものを3D出力する、スキャン機能付き3Dプリンターだと分かりました。
 ……分かりましたが、どこをどうしたらツマヨウジ五本で作れるのか分かりません。
 そう言えば、インターネットでは、こんな発明や、いろんなものを動画で公開する場所がありました。
「これ、WETUBEで見せたら面白いかもしれないなー……」
 ぽつりと言った言葉に、ありゅふりぇっどが反応します。
「うぃーちゅーぶ……。どうがさいとの、あの?」
「そうです。ありゅふりぇさんがよければ、ですけど」
 やるのだよ。
 ありゅふりぇっどは変な鼻歌を歌いつつ、もう一度食卓に戻ると、冷めたオムライスをはむはむと食べはじめました。
 ありゅととぴのも食べはじめます。
 キノモリさんも、いろいろ揃えないとなー、と思いながらオムライスを食べはじめました。

 

 **********

 

 キノモリさんは、部屋の一面を片付けて、そこを撮影場所としました。
 こみろんらびっとは、だいたい500mlペットボトルほどの大きさしかありませんので、人形の『ミカちゃん』を撮影するときの場所ほどしか必要ないだろう、と推測し、インターネットで情報をかき集めて、こみらび用撮影ルームを作りました。
 カメラは、キノモリさんの持っている、コンパクトデジタルカメラのビデオ機能で撮影することにしました。
「ますたー! おりぇ、かんとくしゃん!」
「ぽくは かめらまんが いいでしゅー!」
 二匹がそう言うので、三脚の近くに椅子を二つ用意して、二匹を座らせました。
「じゃあ、撮りましょう」
「すたーとじぇ!」
 ありゅとの、その声と共に、ぴのが撮影を始めます。
「きょう、ぽくが つくるのは、ちょうごうきん こみらび ろぼ なのだよ」
 ありゅふりぇっどが、作る前に必要だと言っていた、酢昆布二枚を取り出して、カメラに見せます。
「これが ざいりょう」
 ありゅふりぇっどは、後ろに置いておいた、こみらびマークのついたカートの中から工具を取り出し、それも見せました。
「これは、ぽくあいようの こうぐなのだ。ゆうじんが つくってくれたのだよ……」
 ふふふふふ。
 不敵な笑いをし、ありゅふりぇっどは、ほむむ、と頷きました。
「うでが なるのだ。では、つくるのだよ」

 トンテンカンテントンテンカンテン!

 相変わらず、なにをやっているのか分からない早さで、ありゅふりぇっどが作業します。
「できたのだよ」
 紛う事なき、ピッカピカのロボットです。確かに、こみろんらびっとの形をしています。
「これ、へんけいするのだ」
 ガシャコーン、ガシャーン!
 変形すると、ガンタムのような感じになりました。すごい技術です。
「かっこいいでしゅー! ほしいでしゅー!」
「おりぇもじぇー! それ ほしいじぇー!」
「なら、さっき つくった『なんでもふくせいするましん』で さつえいすると いいのだよ……。ますたーしゃん、あれとって」
 名前ダサいな……。と口が裂けても言えない感想を抱いたキノモリさんですが、言われたとおりに先ほどのカメラもどき……『なんでも複製するマシン』を取り、ありゅふりぇっどに渡しました。
 パシャ、パシャ、と二回撮り、しばらくすると、小さめの『超合金こみらびロボ』が落ちてきました。
「ちょっと待ってください。それ、変形するんですか?」
 口出ししないつもりだったキノモリさんが、つい疑問を口に出しました。
「だいじょうぶ。ちょっとちいさいけど、へんけいするのだ」
 ありゅふりぇっどがそう言いながら、先ほどのように組み替えます。
 確かに、ちょっと小さいですが、無事に変形しました。
「おお~……」
 一人と二匹は感激して、声を漏らします。
「では、きょうのところは さらばなのだよ……」
 ありゅふりぇっどがカメラに向かって手を振り、録画終了。あとはアップロードするだけになりました。
「これ、あげるのだ」
 小さい変形ロボットを、それぞれありゅととぴのにあげますと、ありゅふりぇっどは、キノモリさんがパソコンでWETUBEにアップロードするのをじーっと見守っていました。

 

 **********

 

 数日後。
「ありゅふりぇさん、すごい反響ですよ、アレ!」
 キノモリさんが、ありゅふりぇっどに、パソコン画面を見せました。
『なにこれ? すごくない?』
『こみらびロボってのもすごいけど、このカメラすげーわ。商品化はよ』
『ノラえもんかよw』
『つーか、この生き物なに? ウィキペディアにも載ってないし、ググっても何が何だか!』
 キノモリさんが読み上げると、ありゅふりぇっどは嬉しそうに変な踊りを踊りました。
 一通り踊ると、
「ますたーしゃん。つぎは ぽくひとりで やってみたいのだよ」
 と、ありゅふりぇっど、乗り気です。
「おっ、いいですね! 方法ならお教えしますよ」
 キノモリさんも、嬉しそうに笑いました。
 前代未聞、うさぎウィーチューバーの誕生、です。

おしまい。


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