【小説】オリジナル/こみらび/うんめーな出会い。


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>>まこらむ番外編13『裁判』(中身は小説です)
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 キノモリさんは今日はお休み。
 ありゅと、ぴの、ありゅふりぇっどと一緒にお散歩です。
「いい気持ちだねー」
「さわやかな くうき なのだよ……」
「きおんも ちょうど いいでしゅね」
 二匹がそう言ってニコニコしているそのとき、ありゅとはハッとして、周りを見渡しました。
「うみゃうみゃな においが するじぇ……!」
 美味しい匂い?
 キノモリさんははて、と周りの匂いを嗅ぎます。
 確かに、香ばしい匂いがします。
 ソース? 小麦粉? そんな感じです。
 ありゅとは、しばらくクンクンと嗅いでいましたが、素早く一方向へ顔を向け、
「こっちじぇー!」
 と、ピャーっと走って行きました。
「あっ、ちょっ、待ってよ!」
 キノモリさんは、ぴのとありゅふりぇっどを抱えて、急いで後を追います。
 しばらくそちらへ走りますと……ありゅとがいました。屋台の前でしきりにぴょんぴょんしています。
 屋台は、たこ焼きのお店でした。
「うみゃそうじぇー! ますたー、これ かってくりぇ!」
 しかし、屋台の中に人がいません。
「うーん。買ってあげたいのは山々なんだけど、誰もいらっしゃらないんだよね……」
 ぴのとありゅふりぇっどを地面に下ろしながら、キノモリさんはありゅとに言います。
 すると。
「こ? おきゃくさんだこ?」
 聞いたことのある声が、屋台の陰から聞こえました。やがてその声の主は、たこ焼きをもしゃもしゃと食べながら姿を現します。
「ぴっしゅちゃん」
 キノモリさんが呼びますと、ぴっしゅは最後の一個を食べて、こくこくと頷きました。
「なんじぇ? ぴっしゅの おみせじぇ?」
「ちがうこ! くたの しゅみの みせだこ!」
 ぴっしゅがそう言いますと、近くの茂みのほうから、クタさんが現れました。
「やァ。ぴっしゅ、お客さんかい?」
 彼はキノモリさんご一行を見つけると、ハッハッハ!と笑いました。
「やだなァ、ついに見つかってしまったヨ!」
「趣味って……たこ焼き屋が?」
「まあまあ、食べていきなヨ! お金は払って貰うけどネ!」
 勿論です。
 キノモリさんはそう言いながら、お財布を出しました。

 **********

「あちゅいじぇー。でも、うみゃじぇー」
 はふはふしながら、ありゅとは満足げです。
「たしかに、これは おいしいでしゅ。くたも なかなか やりましゅね」
 同じようにはふはふして、ぴのも美味しそうに食べています。
「そとは かりかり、なかは ふわふわの、てんけいてきな かんとうちほーの たこやきなのだよ……」
 ありゅふりぇっどは、一緒に買ってあげたお茶と一緒に食べています。
 キノモリさんも、一つ食べます。
 美味しい。
 ありゅふりぇっどの言うとおり、外はカリカリ、中はふわふわなのです。
 キノモリさんの隣では、クタさんが冷めたたこ焼きをもぐもぐしています。
「アレは、ありゅとに『ひまわり荘』を追い出された後だったヨ……」

 クタさんのフルネームはクタ・バレー。
 ゆえに、日本語の『クタバレ』という言葉が大好き。
 ある日、それが悪い言葉だと知ったありゅとは、そんな言葉をぴのに教えてしまったとして、クタさんにじゃんけん勝負を挑み、見事打ち勝って、クタさんを追い出したのでした。

「あれは おまえが わるいじぇ」
 ありゅとが頬を膨らませます。
「仕方ないから、趣味のたこ焼き屋で生計を立ててたときに、ぴっしゅに会ったのサ」
「はなし きけじぇ」

「こ? これはなんだこ?」
「コレ? コレはたこ焼きだヨ! 食べるかい?」
「こー! うますぎるこー!」
「ハッハッハ! 気に入ったヨ! ボクはクタ・バレーだヨ! 一緒に来ないかい?」
「こ! ぽくは ぴっしゅだこ。こみろんらびっとってのの かみさまやってるこ!」

「こうして、ボクたちは日本中旅して回ったのサ!」
「あれは あれで たのしかったこ!」
 ふむふむ。キノモリさんが頷きました。
「また、旅に出ちゃうとか、ないですよね?」
 心配そうにキノモリさんが言いますと、クタさんはハッハッハ!と笑います。
「それはないねェ! なぜならボクは、この街が大好きだからサ!」
「ぽくは くたの たこやきが たべれれば それでいいこ!」
 そうですか。それは嬉しいです。
 キノモリさんはそう言って笑い、たこ焼きに目を落としました。
「ハッハッハ! ボクのたこ焼きは最高だろう?」
「え、ええ」
 そう言いながら、キノモリさんは、たこ焼きと書いてある看板を見ました。
(これ、イカなんだよなぁ……)
 たこ、の部分には×が引いてあって、たどたどしい文字でイカと書き直されています。
(……いつか、クタさんのたこ焼きが食べたいな)
 いつか。
 いつか、ね。

 おしまい。


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