【小説】オリジナル/こみらび/懸賞のお茶


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 ドアについているポストを、キノモリさんが確認します。
「あっ、来てる来てる」
 なにが来てるかと言いますと……
 飲料大手、バントリーの弥右ヱ門。
 実はキノモリさん、それの懸賞に応募したら、見事当選したのです。

 小さな封筒を開けてみますと、中にパッケージングされたお茶が三つ、入っていました。煎茶が二つと、抹茶が一つ。
 確か、これ、片方の煎茶は抹茶を入れて、もう片方はそのままで飲んでみよう、って企画でした。

 そもそもは、ありゅふりぇっどがどこから聞いてきたのか、この懸賞の話をキノモリさんにしたのがきっかけです。

「ますたーしゃん。ぽくはね、おちゃがだいすきなのだよ」
「まぁ、ありゅふりぇさん、いつもお茶飲んでますしね」
「ただし、おちゃは、にほんちゃおんりーなのだよ。にほんちゃにまさるおちゃは、このよにないとおもっているのだよ」
 紅茶も、ウーロン茶も、ハーブティーも大好きなキノモリさんは、あれらの美味しさを判らないのは勿体ないなーと思いましたが、ヒトの好みは千差万別、言わないでおきました。
「じつは、ばんとりーで、けんしょうをやっているらしいのだよ」
「日本茶の?」
「にほんちゃの」
 ありゅふりぇっどはコクリ、と頷いて、後ろに隠し持っていた、キノモリさんのスマホを出しました。
「つぶやきうさぎにとうろくするのだよ」
「何故、呟きうさぎ……」
「ばんとりーのけんしょう、つぶやきうさぎけいゆなのだよ」
「……やれってことですね?」
「つぶやきうさぎあかうんとは、のちのちつかうかもしれないし、もっていてもそんがないのだよ」
「……ありゅふりぇさん、ご自分で持ってましたよね? ピコピコ動画の生放送情報を流すやつ」
「はずれた」
 あ、うん。
「仕方ないなー。呟きうさぎ、登録しますよー。ぱるなちゃんやぱるちゃんもやってるみたいだし、興味はあったんで」

 こうして、紆余曲折あって懸賞に応募し……
 見事、当たったわけです。

「ただいまー」
 キノモリさんが部屋に入りますと、
「おかえりだじぇー」
「おかえりなしゃーい」
 と、三匹が迎えに来てくれました。
 今日は風が強いので、部屋の外に出ちゃダメ、と言っておいたのです。

「おかえりなのだよ。……そ、それは!」
 途端、ありゅふりぇっどの顔がぱあぁっと輝きます。

 でも、すぐにきりっとした顔に戻ると、
「ますたーしゃん、おちゃせっとをよういしておくから、おゆをわかしてほしいのだよ。ほら、ありゅと、ぴの、ぽくをてつだってほしいのだよ」
 と、テキパキ動き始めました。

「なんでうきうきなんだじぇ?」
「ありゅふりぇのことはさっぱりわかりましぇん」
 二匹はぷーぷー言いながら、それでもありゅふりぇっどを手伝います。

 キノモリさんは、ディファールの急速沸騰ポットでお湯を沸かし始めました。

 沸騰したお湯を、急須へ入れて、さらに湯飲みへ。15秒ほど待って、そのお湯を、お茶葉を入れた急須に戻します。
「蒸らし時間は1分って書いてありますね」
 キノモリさんはそう言って、キッチンタイマーをかけました。

「まちどおしいのだよ……」
 ありゅふりぇっどの表情は、もう緩みっぱなしです。

 キッチンタイマーが、1分を知らせました。

 それぞれの湯飲みに何回かに分けて注ぐ、と説明には書いてあります。
 その通りに注ぐと、なんとも芳醇な匂いの煎茶がはいりました。

 飲みかたとしては間違っているんでしょうが、キノモリさんは一つの湯飲みのものを、均等に三等分します。こみらびの分です。

「どうぞ、召し上がれ」

 ずずっ。
 ありゅふりぇっどがお茶をすすり、ぷはぁ、と一息つきました。その表情は、とろけそうです。

「お、おいしいのだよ……!」

 ほかの二匹も、それに倣いますが……
「しぶいでしゅ」
「にが!」
 駄目なようです。

「ふふふふふ。このおいしさがわからないとは、きみたちはまだまだなのだよ」
「にゃ、にゃんだってー! おりぇ、がんばってのむじぇー」
「ぽくはまだまだでいいでしゅ」

 キノモリさんもこくり、と飲みました。
 確かに、美味しいお茶です。ごくごく飲めてしまいます。

 さて。
「飲み比べて……みます?」
 キノモリさんがイタズラっぽく訊きますと、ありゅふりぇっどはこくんと頷きました。
「もちろんなのだよ」

本日、実際にまこのところに届いた(ホントに当たった)、『比べて実感セット』から、説明を引用させて頂きました。
サントリーさん、本当にありがとうございました。飲み比べてみます!

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