【小説】オリジナル/こみらび/コーヒーブレイク


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 仕事が早く終わったキノモリさんは、『ぽんぽこちゃんの喫茶室』に立ち寄ることにしました。

 ライトで浮かび上がっている、OPENの文字。

 いつものように、ドアを軽く三回叩いてから入ります。
「ああ、キミか。いらっしゃい」
 きぬたさんがいつも通り、お出迎えしてくれます。

「お仕事、早めに終わったんで、立ち寄ろうと思って」
 キノモリさんはそう言って、お店全体を見渡せる席に腰掛けました。ここは、キノモリさんのお気に入りの席です。

 お店の中は、春らしい小物でいっぱいで、キノモリさんのワクワクも、否応なしに高まります。

『ぽんぽこちゃんの喫茶室』は、アートギャラリーカフェです。アートギャラリー、と言っても、堅苦しい感じではなく、近所のハンドメイドが好きな方々がご自分の作品を置いている、といった感じです。そうそう、確か、ぱるなちゃんも、ここにグッズを置いていました。

「なににするんだい?」
「マンデリンとロブスタのブレンドを頂けますか?」
「はいよ。ちょっと待っててね」
 オーナーさんが返事をして、お店の奥の厨房へと入っていきました。

 持っている買い物袋を空いている椅子において、キノモリさんは作品を見に、席を立ちます。

 布で作った小物や、額縁に飾った絵、アクセサリーや、ストラップ、キーホルダー。面白いものでは、便箋、なんていうのもあります。

 ……あ、これ。

「ぱるなちゃんの作品だ」
 こみろんらびっとのストラップと便箋です。

 作家名は『Paluna』。屋号は『PalunNaParuco(パルンナパルコ)』。

「ぱる……」

 そう言えば、ぱるなちゃんには、ぱるちゃんという、ボーイッシュな従妹がいましたっけ。確か、誕生日がたった一日違いの。
 思いながら見ていると、からんからん、とドアベルが鳴り、誰かが入ってきました。

「きぬたさーん。こんにちはー!」

 噂をすれば。
 ぱるなちゃん。

「あっ、キノモリさん、こんにちはー! ……って、ああっ! あたしたちの作品!」
「『たち?』」
 キノモリさんが思わずぽかんとしていますと、ぱるなちゃんは懸命に首を振りました。

「うん、あたしたち。ぱると合同なんだ、『PalunNaParuco』は」
 なるほど、そういうことでしたか。

「コーヒー、ここに置いておくよ」
 ブレンドコーヒーが運ばれてきました。

 詳しい話はまた今度訊くとして。
 この芳しい香りのコーヒーと、優雅なひと時を、今は楽しみましょうか。

この『マンデリンとロブスタ』のブレンドは、苦味が強くて酸味が少ないブレンドです。キノモリさん一押し!


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