【小説】オリジナル/翠彩/似たもの同士。

翠が下手な歌を歌いながらドアを開けた。ジャンクな匂いが部屋に広がる。
「買ってきたよ!」
礼を言って袋を取り、開けた。紙に包まれているのは俺の大好物アボカドバーガー。
「頂きます」
アボカドバーガーはマヨネーズと醤油ベースのソースがマッチしていて、とても美味しい。売上も常に上位らしく、毎月初めに更新されるランキングを見ては、うむと頷くのだ。
「ポテトポテトー」
翠のお気に入りは焼きもろこし味ポテト。今回もそうだろう。
ポテトを摘んで口に放り込む。香ばしさと甘さが口いっぱいに広がる。ほら当たった。
「お前またもろこし味かよ」
俺が笑うと翠が笑い返す。
「彩葉こそまたアボカド」
そりゃそうさ、俺たち似た者同士だからな。