キオネイナは語る。
この世界の理を。
【小説】オリジナル/ブルプリ/Stage15『愛してる』

キオネイナは語る。
この世界の理を。
『リノエリア』という名前は、『リノ』を示すものではなかった。
明かされる、『リノエリア』たちの歴史とは。
リノと再会した双子は、彼女の置かれた状況に疑問を持つ。
『リノエリア』とは何なのだろうか。
宿に辿り着いたアルフレッドは、アルトの処置を始めようとする。
ところが、アルトはそれを拒み始める。
しょうがないことかもしれない。
そして、過去には戻れない。
雨の中、ルアムが出会ったのは幼き日のアルトだった。
決着の朝が来た。
双子は、過去の因縁に別れを告げることができるのか。
自らを傷つけ、気を失ったアルトは意識の中を彷徨う。
それはすべての記憶を思い出す旅だった。
過去を知ってしまったアルト。
彼がアルフレッドにしたことは、復讐だった。
過去を思い起こすアルフレッド。その過去は、決して平坦なものではなかった。