BluePrism02-05

 アルフレッドは、自分がアルトに愛されていないことを知っていた。気づかないふりをしておどけてはいるが、いつも内心気が気でなかった。
 アルトのそれは執着だ。いつかそれ以上に興味を引く人が現れたら、彼は僕に見向きもしなくなる。
 それを望んでいる自分とそれを恐れている自分と、二つに別れた思考は自己矛盾を生み、いっそ気が狂えば楽になるのに、と何度思ったかわからない。
 ただ、言えること。
 アルトを、独り占めしたくて、めちゃくちゃにしたくて、そして――
 いつの間にかアルフレッドの背中に回されていた手にグッと力がこもった。その手は爪を立ててきて、少年特有の柔らかな肌を裂く。