BluePrism02-03

 アルトが苦し紛れにシーツを握りしめる。声を出せないのが辛い、と彼はぼんやり思う。
 アルフレッドのことは大切だ。ただ、愛してはいない。そもそも、チャクトワーフトとの契約時に、『愛』という感情を媒体に使われてしまったアルトには、人を愛することなどもう二度とできないことだ。
 だが、人間は強い。彼は『執着』で愛を補っている。それは愛より醜くて、汚くて、みっともないけれど、でも確かに今、彼はアルフレッドに執着している。誰にも渡したくないと想っている。
 だから、こんなに簡単に、こんなに愚直に、アルフレッドと契りを交わすのだ。
「……早くヤれっ、て……」
 アルトが苦しそうに言うと、アルフレッドが笑う。このサディストな弟は、兄が悶える姿が好きだった。