まこらむ番外編13『裁判』(中身は小説です)


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『野鼠新聞』の胡瓜野狐さんから、バトン頂きました。
きゅうびのきつね、をモジって胡瓜野狐、だそうです。面白い。
私はと言えば、キュウリは、味噌をつけて丸かじりは好きですが、薄く切ったりすると青臭くて食べれません(訊いてない)。

お題は『裁判』
それでは、参りましょうか!

まこらむ番外編13『裁判』

このフォームで主人公の名前を変えることができます。


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「ひこくにん、ますたー!」
 カンカン、と音がして、ぱっ!と光がつきました。
 偉そうに現れたのは、ありゅとです。
「……ありゅと?」
「ひこくにんは しごを つつしむように、じぇ!」
 あ、はい。
 キノモリさんは、口をつぐみました。
「いまから さいばんを はじめるじぇ」
「裁判? なんの?」
 ぱっ!
 また光がつきました。そこにはぴのがいます。
「ますたーが ぽくの ぽんざりんぐを たべてしまったのは、きのうのこと でちた……」
 食べてしまったかもしれない。
 キノモリさんは必死で思い出そうとします。
 しかし、思い出はぼんやりとしていて、どうにもはっきりとしません。
「ぽくの こくとうぽんざりんぐ……」
 ぴのが、よよよ……と泣き崩れます。それをありゅとが、よしよし、と慰めました。
 あれ……? でも、ぴのって、粉がかかっているポンザリングは食べないはずじゃ……。
 そう思って、キノモリさんは質問しようと手を上げかけました。
「これは、じゅうはんざいなのだよ……」
 また光がつきました。中にいたのはありゅふりぇっどです。
「ありゅふりぇさん」
 キノモリさんはほっとしました。ありゅふりぇっどなら、分かってくれるかもしれません。
「ありゅふりぇさん、聞いてください。ぴのは、黒糖ポンザリングは食べないはずなんです」
 だから、買ってきたとしても、それは自分用……
「だまらっしゃい、なのだよ……」
 言いかけた言葉は、非情にも打ち消されました。
「ひこくにんが はんせいしていないのは めいはくなのだよ……。じょじょーしゃくりょーの よちは ないのだ……」
「こんな ひどいひとは しけいに してくだしゃーい!」
「しけい じぇ!」
「しけいなのだよ」
 三匹がキノモリさんを取り囲み、「しーけーい! しーけーい!」と連呼します。
 そ、そんな……。
 キノモリさんが項垂れたそのとき。
「こー!」
 流星のように、光が落ちてきました。
 ドゴォ!と音がして、キノモリさんのそばに着地して、姿を現したそれは……
「かいとう ぴっしゅ! とうじょうだこ!」
「ぴっしゅちゃん!」
 ぴっしゅは、自分の身体ほどもある缶詰を持って、キノモリさんに、きょと、とした目で訊きました。
「ますたーしゃん、さいきん つかれてるこ?」
 最近。
 最近かー。
 そう言えば、いろいろあったなー。
「え、ええ……」
「あまり つかいたく ないけど、げんじつのかんづめ もってきたこ。いったん めざめれば いいと おもうこ」
 ぴっしゅはそう言って、缶詰をキノモリさんに渡します。缶詰はずっしりと重く、ラベルに『現実』と書いてありました。
「めざめたら、まくらもとに おいてある かんづめを あけるこ。きっと いいゆめ みれるこ!」
「は、はい!」
 カシュッ!

 ……。
 …………。

 ぱっと目を開けると、そこは自分の家のロフトでした。
(えっと、枕元にある缶詰を開けるんだっけ……)
 寝ぼけているのか、あるわけもないそんなものを探します。
 暗闇の中、金属のものが指先に当たりました。持ってみると軽く、缶詰状であることが分かります。
(本当にあった……)

 カシュッ!

(ありゅとがイタズラしてロフトに上げたんだろうから……朝になったら……片付け、ない……と……)
 キノモリさんはそんなことを思いながら、眠りについてしまいました。
 すやすやと息を立てている寝顔は、先ほどまでとは違って、とても安らかなものでした。
 ぴっしゅがどこからともなくやってきて、神袋に空き缶を詰め、こくこく、と頷きました。
「おやすみだこ! いいゆめみるこ!」

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お次は『ねじまき鳥よ、おれの幸運を願え』さんに。
お題は『ドリフターズ』でお願いします。どういう解釈してもいいよ!


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