まこらむ番外編10『インターネット』(中身は小説です)


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『羊の水海』の早尾さんからバトンを頂きました。ありがとうございます!
『羊の水海』さんに載っているテキストは、心の奥を切り裂いてくるような感じがします(個人の感想ですぞ)。よって私は、心の弱っているときは読めないのです。好きなんだけど、それにつられてしまって悪いこと考えてしまうのでいけませんな。

閑話休題。

お題は「インターネット」だそうです。

まこらむ番外編10『インターネット』

 

このフォームで主人公の名前を変えることができます。


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 「はいはーい。みんな、笑って笑って」
 スマホを構えたキノモリさんが言いますと、ありゅと、ぴの、ありゅふりぇっど、ぴっしゅが笑います。
 ですが、ありゅとの笑顔が若干ひきつっています。多分、この子は写真写りが悪いタイプです。
 人間にはざらにいるけど、動物にもいるんだ。キノモリさんが苦笑いします。
 このまま待っていても、多分この笑顔がひどくなるだけでしょう。
 仕方なく、キノモリさんはシャッターボタンを押しました。
 パシャ。
「はーい、みんな。もういいよー、ありがと!」
 キノモリさんはそう言って、スマホをいじり始めました。
「ハッハッハ! キノモリさん、この写真は何に使うんだイ?」
 クタさんがひょいっ、とスマホを覗き込みます。
「家族に送るんです。こんな子たちと暮らしてるよ、って」
 キノモリさんが照れくさそうに笑いました。
「この前、家族からメールが来たんです。元気かって。それで、ああ、そういえばあまり連絡とってなかったなーって思って」
 フム。クタさんが頷きます。
「ナラ、みんなで一緒に写真を撮ろうじゃないカ!」
 言うが早いか、クタさんはメッセージツールのPILE(パイン)でみんなのトークルームを作り、呼びかけました。
『ミンナー! キノモリさんのご家族に送る写真を撮るヨ! ひまわり荘に集合!』

 小一時間後。
「クタさーん! ぱるとおばちゃん連れてきたよー!」
 ぱるなちゃんが、後ろに『おにくばたけ』のおばちゃんとぱるちゃんを携えて、手を振りながらこちらに近づいてきました。
「ぼ、僕はぱるなちゃんと写真が撮れるって聞いたから……」
 こちらにいるのはヒビキくん。ぱるなちゃんの幼馴染です。
「店番、常連さんに任せてきちゃったよ!」
 『ぽんぽこちゃんの喫茶室』のキヌタさんが小走りで来ます。
「カミヤさん、お風呂掃除あるから来れないってさー」
「まあ、お風呂屋さんはこれから忙しいからねー」
「じゃあ、上に窓つけてのっけちゃえばいいんじゃない?」
「あはははは、クラス写真みたいに? それナイス!」
 『やおはち』のスギタニさん、『てんとうむしでんき』のテンポさん、『ハッピーファブリック』のハンダさん、『はなぞうさん』のソトホリさんもご到着です。
「まあまあ……。皆さんお揃いですねぇ」
 『ひまわり荘』管理人のヨシノさんが来まして、いいロケーションを探します。
「この玄関の前あたりがいいかしら。ここを見れば、ひまわり荘だと判るしねぇ」
 みんなが集合して、背の順に並びます。
「じゃあ、僕が撮りますよ」
 クタさんと個人的なお知り合いなのでしょう。PINEを見て、来ていた不動産屋さんがカメラを構えます。
「はーい、みんなー! いちたすいちはー?」
「にー!」
 パシャリ。
「いいの撮れましたよ! 今、皆さんにお送りしますね!」
 撮れた写真のデータを、彼がみんなのスマホに転送します。
 インターネットというものは便利です。あっという間に、こんな大人数で撮れたての写真が共有できるのですから。
「皆さん、本当にありがとうございます」
 キノモリさんがそう言いますと、お店を放ってきてしまったおばちゃんたちがいやいや、と言いながら帰っていきました。
「さあ、キノモリさん。ご家族に『寂しくないヨ』って連絡するといいヨ!」
「はい」
 キノモリさんは、写真を添付し、こう打ちました。
『皆さんに優しくしてもらってます。新しい場所で、元気にやっていますよ。だから、安心して』
 家族に届け。

 送信!

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お次はVテキ新入りさん(?)の『野鼠新聞』胡瓜野狐さんに。
お題は『集合写真』でお願いします!


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