【小説】オリジナル/こみらび/ふらんそわと怪盗


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 ある日のこと。
 交番でお茶を飲んでいる時、マエゾノさんは気になって、ふらんそわに訊いてみました。
「ねぇ、ふらんそわ」
「なんだぽん?」
 ずぞぞ、とのんきにお茶を飲むふらんそわに、訊き辛くなったマエゾノさんは、慌ててカップヌ~ドルを勧めます。
「カップヌ~ドル食べよっか!」
 三分待って、食べ始めたマエゾノさんでしたが、やはり訊かなければ、と覚悟を決めてもう一度訊きました。
「ねぇ、ふらんそわ」
「なんだぽん?」
 これを訊いちゃうと、その理由がなくなった後、きみがいなくなるような気がして聞けなかった……とマエゾノさんは前置きをして質問の内容を口にしました。
「きみは誰を探しているの?」
 カップヌ~ドルを食べる手をとめて、ふらんそわは話し始めます。
「こみらびのかくれざとで さがしてるひほうが あるんだぽん」
 秘宝?
 マエゾノさんが訊きますと、ふらんそわはぽん、と相槌を打ちます。
「『べにーくりすたる』という ほうせきだぽん。それは みんなを しあわせにする ちからを もっているぽん」
「『ベニークリスタル』……」
 聞いたことがない宝石です。
 しかし、この子たちが探している秘宝。きっとどこかにはあるんでしょう。
 ふらんそわは続けます。
「それを、ひとりじめしようと しているやつが いるんだぽん」
 使い捨てフォークを持った手をぐっと握って、ふらんそわは言いました。
「ふらんそわは じつは、こみらびけいさつの えーじぇんとだぽん……。おまわりしゃん、かくしていてごめんだぽん」
 この子たちにも警察があるのか。マエゾノさんは自分の苦労に重ね合わせて、ふらんそわを見つめました。
「ふらんそわの しめいは そいつをつかまえて、かいしんさせることだぽん。そいつをつかまえたら、さとにもどるぽんね」
 ふむ。マエゾノさんはもう一つ訊きます。
「その人の名前とか、分かってるの?」
 ぽん。ふらんそわは頷きました。
「ちまたでは、『かいとうぴっしゅ』って よばれてるぽん。いったい、どんなやつなんだぽんね……」
 あっ、僕その子知ってるぞー。
 そう思ったマエゾノさんは、戻って欲しくない、と思っていたのにも関わらず、うっかり口を滑らします。
「それって、クタ・バレーさんのところのぴっしゅちゃんじゃないの?」
 ところが。
 ぽんぽん。ふらんそわは手を振って、否定を表しました。
「かいとうぴっしゅは かおは かくしているぽんが、けっこうな いけこみらびだぽん。あんなみょーちくりんなやつとは ちがうぽんね」
 いけこみらび……。
 こみらびはみんな可愛く感じるマエゾノさんですから、いけこみらびが一体どんな感じなのかは想像もつきませんが、この子たちにはこの子たちなりの美醜があるのでしょう。
 ふらんそわは続けて言いました。
「だいたい、かいとうぴっしゅは にんげんしゃんの あいかたが いるんだぽん。たしか、かいとうばれ・ばれーって なのってたぽんね……。あいつも いつか おなわを ちょうだいするぽんよ」
 お縄は頂戴するものではありませんし、もう名前からして隠す気すらゼロの怪盗ですが、ふらんそわが納得するのが一番だと思い、マエゾノさんは黙っていることにしました。
「そういえば、『ベニークリスタル』のご利益ってどんなのなんだっけ?」
 そう訊くマエゾノさんに、ふらんそわは答えます。
「たこやきが むげんに でてくるぽん」
「へっ?」
「いくつも あなのあいたいしで、にんげんしゃんがあやつると、たこやき たくさん できるんだぽん」
 あ、それもしかして。
 マエゾノさんが交番の控え室を漁って、あるモノを取り出しました。
 でん、と置いたそのモノは。

 たこ焼き機でした。

「ぽん?! おまわりしゃん、なぜそれをもってるんだぽん! もしや……かいとう?!」
 ふらんそわがこみらび用の手錠を振り回しはじめました。
「おまわりしゃん、まつんだぽん! おとなしく おなわを ちょうだいするぽん!」
「わー! 待って待ってふらんそわ! 違うってー!」
「はなしは しょで きいてやるぽん!」
「ここが交番ですー!」
 結局、誤解を解くまでに一時間ほどかかり、和解した一人と一匹は、伸びに伸びたカップヌ~ドルをすすることになるのでした。


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