【小説】オリジナル/こみらび/ぴのぴの☆レヴォリューション


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<<【小説】オリジナル/こみらび/おいしい毎日。(2018/07/20~2018/07/29)
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「はぁー……」
 ぴのは絨毯の上で、ごろんと横になりました。
 ありゅとはたけし屋さんでのアルバイト、ありゅふりぇっどは目の前で熱心に設計図を描いています。
 キノモリさんはお仕事でいません。
 上の階に遊びに行けば、ぴっしゅがいるかもしれませんが、それは面倒です。
「はぁー……」
 ぴのが再びため息をつきました。
「ひまでしゅ。ひますぎましゅ」
「なら、ぽくの うぃーちゅーぶばんぐみに でないかなのだよ」
 ありゅふりぇっどが、ぴのに話を持ちかけました。
「でしゅ?」
 ぴのが顔を上げました。興味があるようです。
 ナカマを増やしたいのでしょう。ありゅふりぇっどの目がキラーンと光ります。
「ぴのは かわいいから にんきがでると おもうのだ」
「しかたありましぇんね。でてやっても いいでしゅよ」
 二匹はニヤリを交わしました。

 **********

 数日後。
 キノモリさんは、コーヒーを飲みながら、ウィーチューブのページを開きました。
 『あなたへのオススメ』に、新着動画があります。どうやらそれは、ありゅふりぇっどがUPした動画のようで、たくさん視聴されていました。
「ありゅふりぇさん、頑張ってるなぁ……」
 ポチ。
 試しに再生してみますと、なんと、ぴのが出ています。
「……ぴの?」
『みなしゃん、ぽくのうたを きいてくだしゃーい!』
 ぴのの歌。
 そう言えば、聴いたことなかったな。
 可愛い声だし、さぞかし可愛い……
『ぼぇー!!!!!!』
 スピーカーから流れてきたものは、紛れもない耳への暴力で、キノモリさんはとっさにミュートボタンを押しました。
「な、なんてものをネットに載せるんだ……」
 皆さんさぞかしお怒りですよね。ホント、ごめんなさい。
 しかし、コメントを見てみると……
『歌のメロディ自体は可愛いぞ。いいぞもっとやれ!』
『最近のアイドルよりましな歌声……では全然ないけど、可愛いね。新たなアイドルの登場ですなw』
『この小さい身体のどこに、こんな声が出せる機構があるのか。こみらびの研究が待たれるなw』
『見た目可愛いからこーゆー歌のチョイスなんだろうけど、デスメタルとか歌わせたいw』
『この子、こんな音出す生物兵器なんだから、毒吐いたら面白そうw』
『相談で一問一答とか、ウィーチューブとブログ連動してやって欲しいわwww』
 比較的好意的な意見で溢れていました。
 皆さん大人ですね。
 そう思いながら、キノモリさんがコメントを眺めていると、キノモリさんの足をちょんちょん、と誰かがつつきました。
「ひゃいっ」
 思わず変な声が出たキノモリさんでしたが、そっちを見てみると、そこにはぴのが。
「ぴ、ぴの。どうしたの?」
 ぴのはもじもじしています。
「あのでしゅね、えっとでしゅね……。もじを おしえてほしいんでしゅ」
 文字。
 教えてもいいのですが、こみらびの知能って、文字を理解出来るのでしょうか。
 いえ、それ以前に。
「文字を教えてもいいんだけど……なにするの?」
 キノモリさんが訊きます。
「そのどうが、みまちたか?」
 ええ、すごい声ですね。
 とは言えず、キノモリさんは笑って首を振ります。
「そのあと、ありゅふりぇに こめんとを よんでもらいまちたら、ぶろぐを やってほしいって こえが ありまちて……」
 ありましたね。
「ぶろぐ、はじめてみようかなって おもうんでしゅ」
 なんでもチャレンジするのはいいことです。
「よし、じゃあ、文字をお教えしましょう」
 キノモリさんが言いますと、
「よろしくおねがいしましゅ」
 ぴのがぺこり、と頭を下げました。
「それは ぽくもいっしょに やるのだよ……」
 どこからか、ありゅふりぇっどが来て、どん、と胸を叩きました。任せろのポーズのようです。
「ぽくは ひらがなを かけるのだ。おしえることが できるのだよ」
 そういえばそうでした。
「じゃあ、三人で頑張ってみようか」
「おー!」

 ちなみに、キノモリさんとありゅふりぇっどの教え方がよかったのか、ぴのの覚えが早かったのか。
 瞬く間に文字を読めるようになったぴのは、二人の助けを借りて、ひらがなでブログを開設しました。
 その名も『ぴののぶろぐ ~あなたのなやみを めったざし~』。

 そのブログ、あっという間に有名ブログになるのですが、それはまた別の話……。


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