【小説】オリジナル/ブルプリOSs/彼には勝てない。


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「アル……ぅ。奥……気持ちよくて……。またイっちゃったぁ……」
「……あー。もうダメ。今日のキミかわいすぎる」
 アルフレッドが俺の頬についていた液体を舐めた。
 一瞬真っ白になった頭は、それが俺のだと分かるやいなや、熱を帯びる。
「え、えっと……」
 彼から視線をそらし、必死に言い訳を考える。しかし、弟はそれを許さず、俺の視線を元に戻した。
「アルトくん。今日は眠らせないよ」
 俺の髪を撫でながら、彼は微笑みそう言った。
「喧嘩してた理由も忘れちゃったし、チャラにするから、さ」
 アルフレッドは、そう言いながら俺を抱きしめた。
 話は何時間か前に遡る。

 ********

「ん、ぁ……」
 情けない。
 そう思いながら、俺は自分を慰めていた。
 最近、アルフレッドとシていない。
 と、いうのも、この前ふとしたことで彼を怒らせてしまった俺に原因があるのだが。
「……わかった。もう、キミなんか抱いてあげない」
 彼がそう言ったのは1週間前。
 身体に触れることはもちろん、口を聞くことも最低限になってしまった。
「は、ッん……。アルぅ……」
 最初、耐えられると思っていた自分が馬鹿だった。
 恥ずかしながら、耐えられたのはわずか1日。
 それ以降、毎日自分でシて、なんとかごまかしている。
 しかし、いつも思い浮かべるのがアルフレッドに抱かれてるところとか、あまりにあまりすぎないか、我ながら。
「んッ……、ああっ。ア、ル……」
 達するような感覚を覚えた刹那。
 カタン。
 ドアの開く音がして、俺は固まった。
「……なにやってんのキミ」
 苦々しい顔をしたアルフレッドが、呆れたような声を出してこちらを見ていた。
「……っ、別にっ」
 邪魔されたやるせなさと見られた羞恥心でないまぜになっている俺を、アルフレッドは満足げに見る。
「いいよ、続けなよ。見ててあげる」
 ぞくりとするトーンで、弟は言う。
「ほら、続けて? キミはまだその気でしょ?」
 少しずつ近寄ってきたアルフレッドは、息のかかりそうな至近距離で俺に囁いた。その声に反応して、俺の先端から、やり場のない感情が糸を引いてこぼれる。
 抗えなくて、俺は行為を再開した。手つきも何もかも同じはずなのに、見られているというだけで、すぐに息は絶え絶えになり、身体全体が熱くなった。
 片手で先端をしごき、片手で胸をいじる。
「は、ッ……。ア、ルぅ……」
 なにも言うな。自分が惨めになる。
 思ってはいるのだが、口が勝手に声を紡ぐ。
「アル……。ぁん……。あ、あっ」
 見られている。
 表情は見えないけれど、確かに見られている。
 その事実は、もはや快楽でしかなかった。
「あ、んっ。イイ……ッ。アル……。イイ、ッ」
 女のような喘ぎ声が勝手に溢れる。情けなさと気持ちよさで涙まで溢れてきて、頬を伝う。
 悲しい。こんなにも気持ちがいいのに、こんなにも、悲しい。
「ヤダ……。イヤだッ……。見るな……。見ないで……」
 手は止まらなくて、見られたくなくて、手を止めたくて、見られたくて。
 ゴチャついた気持ちは整理がつかないのに、感覚だけが登りつめていく。
「イヤだ。止まらない……。イヤだ、違うんだ、見ないで……。アル、アルっ……アルぅ……。違う、俺は……っ」
「……イけ」
 弟は冷たい声を吐いた。その言葉と同時に、俺は先端からドロリとした熱を放出する。先端が上を向いていたせいか、熱は俺の顔にかかり、トロッと垂れた感触があった。駆け抜ける快楽は凄まじく、全身の力が抜けた俺はその場に横たわる。目を見開くことしかできず、とめどなく溢れる涙と熱は、最悪の気持ちを連れてきた。
「違う……。アル……」
「キミはそういう子だよ」
 アルフレッドは汗ばんで濡れた俺の髪を撫でた。彼の言葉はひどいものだったが、声のトーンは柔らかい。
「僕がそうさせたんだ。キミはそういう子だよ」
 もう一度言い、アルフレッドは俺に覆いかぶさる。熱いものが押しつけられて、彼も興奮していることを知った。
「ア、ル?」
「キレイだよ、アルトくん」
 乱れている俺の着衣を丁寧に脱がせながら、彼は俺に唇を落とした。額、瞼、唇、首筋。次第に下へと進む口づけ。
 胸の尖りに彼の唇が触れた。思わず声が漏れる。歓喜の声。悟られたくなかったが、身体までも正直に反応した。それを感じとったのだろう、アルフレッドは尖りを丁寧に舐め始めた。
 ちゅっ、ちゅ……とわざと音を立てて愛撫する弟は、手で俺の下半身に触れた。さっきあんなにイったのに、俺の下半身は硬くなっている。それを弄ぶアルフレッドの手つきは慣れていて、自分で慰めていた先程よりも強い快楽を運ぶ。
「はん……ッ」
 ビクン、と俺の身体が跳ねる。アルフレッドは肌を舐めるのをやめて起き上がった。俺が達したシルシが滴り、彼の手を濡らしていた。
 アルフレッドは満足げにすると、その手にまとっている白濁を口に含んだ。
「さっきあんなに出したのに、すごく濃くて美味しいよ」
 アルフレッドが俺に口づける。獣の匂いと味が、彼の舌を通じて俺の口に入ってきた。
「ふ、っ……!」
 再び流れる涙。
 飲むのはイヤだ。俺は抵抗する。だが、彼は容赦なく続け、結局俺は自分のを飲まざるを得なかった。俺が飲んだのを確認すると、彼はようやく唇を離した。
 アルフレッドはうっすらと笑って自身の服を脱ぎ始めた。屹立が主張しているのが見て取れて、俺は思わず生唾を飲み込み、彼のズボンに手をかけた。
「アル……」
 彼の昂ぶりを見た瞬間、俺は彼自身を口に含んだ。そうしなくてはいけない気がした、と言えば責任転嫁になる。事実を言おう。舌で彼の雫を味わって、自分の感触を消したかったのだ。
「んっ、ん……」
 口に含み、舌で転がし、しごいて。
 そんなことを夢中になってやっていると、アルフレッドは俺の頭を押さえつけた。
「エッチだね、アルトくん」
 ぐっ、と喉の奥まで突っ込まれる。そんなひどいことをされたのに、俺は心の何処かで悦んでいた。
 俺の身体がまた熱を帯びたのを確認したのか、アルフレッドはそのまま抽挿を始めた。そして、欲望を俺の口内に注ぐ。注がれた精はいつもよりも濃く、淫らな味がした。
「は、ッあ……」
 すでに2回、精を放出したからか、全身が敏感になっていた俺は、口の中に注がれただけで達してしまった。
 達したあとも、俺の先端からは快楽のカケラが糸を引き、ベッドシーツを汚している。
 アルフレッドは少し考えるそぶりを見せてから、俺を座らせると、俺に向かい合って座った。そうして、お互いの先端をくっつけて、2本同時にしごく。
「ん、ッ」
 アルフレッドの熱さがこちらに移る。先端はしごくたびにくっついたり離れたりして、そのたび二人の間に、お互いの体液が混じった糸がかかる。
「いやらしい糸引いてるね」
 彼はそう言って、俺と視線を合わせ、しごくのをやめた。俺は思わず腰を動かして、アルフレッドに近づく。しかし、彼は無情にも俺をそのまま押し倒して上に跨がり、俺の胸と顔に白濁を散らした。
「はっ……はー……っ。アル……っ」
 散った熱だけだ。なのに、身体が痙攣しているかのように震え、電流が走ったかのような悦びが全身に拡がる。
「かわいいよ」
 アルフレッドが俺の脚を持ち上げる。そして、俺の後孔に自身の中心をあてがった。
「いやらしいな。もうこんななんだね」
 彼は言うなり、俺の中に挿入した。
「あぅ、ッ」
 引っかかりのような抵抗はあったが、こっちは触ってもらってもいないのに弟を受け入れられてしまったことが恥ずかしくて情けなかった。
 そして何より、アルフレッドが入ってきた瞬間、最奥で感じてしまったことがイヤだった。
「またイったの? ふふっ。しょうがない子だなあ」
 そう言って、アルフレッドは激しい抽挿を始めた。
「はンッ……! あッ、ア、ッ……。アルぅ……。あんッ、イイっ……!」
 俺は、奥を突かれるたび感じる快楽に抗えず、されるがまま何度も精を吐く。
「アル……っ、アルぅ……! イイっ……! は、ぁン……イイのぉ」
 アルフレッドが一旦抽挿を止めた。奥に熱いものが流れていくのがわかったが、それでやめてくれるはずもなく、また抽挿が再開される。
 組み敷かれたベッドにかかっているシーツが身体と擦れることすら、意識を持っていかれそうな気持ちよさを感じさせた。もうすべてが快楽に繋がっていて、視界はかすみ始めていた。
「アル……! ぁん、あッ……!」
 アルフレッドにしがみつき、襲ってくる快楽の波に耐える。彼も俺を包むように抱きしめてくれた。
 が、抽挿は容赦なく続く。アルフレッドの体液が潤滑剤になったのか、動きはよりスムーズになり、俺が弱いところを確実に刺激してくる。
「は、んッ! あんッ……! ぁ、あ……んッ、あンっ。アルぅ。アルぅ、そこイイ……! イイよぉ……」
 なりふり構わず喘いで、首を振る。もう気持ちよさが最優先だった。
「ン……、あぁッ! アルぅ……! はんッ。ア、ルぅ……、アルぅ。そこ、イイのぉ……」
 また熱いものが奥に流れ込む。アルフレッドにしがみついた手に力を込めると、アルフレッドは頭を撫でてきた。
「そんなにかわいい言い方で呼ばれたら、呼ばれただけでイっちゃうよ」
 まあ、まだヤリ足りないけど。アルフレッドはそう言いながら、先端を抜いた。とろっという感触が降りてきて、後孔から白濁が漏れるくらいには注がれたことを知る。
「そんなに注いだつもりなかったんだけどなー」
 彼はそんなふうにごちて、それから俺を咥える。一番感じる部分を甘噛みされて、俺は嬌声を上げた。
「アル……そこはダメ、ぇ」
 そんなことはお構いなしなのか。アルフレッドはわざと音を立てて先端を愛撫する。
「あっあっ……! もっ、と……ぉ」
 筋の部分を舐め上げられ、先端を吸い上げられ、そのまま全部が彼の口の中に入ったときに、快楽のシルシが彼の口の中に出てしまった。彼はそのままじっくり味わい、今度は飲み込んだらしい。
「んー。まだ濃いなあ」
 彼はベッド脇の引き出しからオモチャを出す。少し曲がった棒に細かい突起がついているものだ。それを少し乱暴に、俺の後孔に挿入した。
「あぁ……っ!」
 孔は難なくそれを飲み込み、さらなる刺激を待っていた。
 しかし。
「もう一回、僕の名前呼びながら一人でシて」
 アルフレッドはそう言って俺から少し離れた。快楽が欲しくて、俺は入れられたオモチャで自分を慰め始める。
「アル。アルぅ……」
 オモチャを自分に抽挿するたび、卑猥な音が部屋に響く。
「オモチャも好きなんだよね、キミは。もしかして、僕よりもオモチャのほうがいい?」
「ちが、うのォ……。アルぅ。アルの、が一番、だから……」
 意地悪すぎる言葉と快楽に、また涙が出てきた。
「でも、知ってる? キミってオモチャ使ってるとき、抜き差しするだけじゃなくて、すっごくエッチに腰振ってんだよ?」
「それは……っ……。物足りない、から……ぁ」
 正直、オモチャは俺には物足りない。今だって、本当はアルフレッドがほしい。
 けれど、俺は喧嘩のことを謝ってない。謝る機会も逃してしまった。どうすればいいのかわからない。だからせめて、アルフレッドの好きにしてもらいたいんだ、今だけは。
 そんなことを回らなくなった頭で考えながら、オモチャで自分を攻め、先端もしごく。何度も出した白濁と先走りが手を濡らして、前からも後ろからもクチュクチュと音が鳴る。
「アルぅ、見て……。俺の、やらしいの見てぇ……。見られてるの、気持ちいい……。気持ちいい、の……っ」
「見てるよ。いい子だね」
 その声に、背筋に快楽が走った。
「あんッ、イイっ。見られてるの、イイ……! もっとぉ……。もっと俺、やらしいことするからぁ……見てぇ……!」
 アルフレッドは、俺を舐め回すように見て、質問を投げかけた。
「ところで、さっきから誰を思い浮かべて自分を慰めてるのかな?」
「ば、かぁ。わかってる、くせに……」
 俺がそう言うと、アルフレッドが俺のそばに来て、オモチャを取り上げた。
「ヤダぁ……。もっと気持ちよくなりたい……」
「もちろん。僕のでね」
 彼はそう言って俺を押し倒し、再び、硬くて大きな熱の塊を後孔に挿入した。待ち望んでいた質量を貪ろうと、孔が伸縮を繰り返すのがわかった。
「ああ、ッ……! これェ……! ア、ルぅ。これ好きなのぉ」
「ふふっ。キミってイきまくると、かわいい喋り方になるよね」
 アルフレッドはそんなことを言いながら、ゆっくりと抽挿する。大切にされている感じがまた心地よくって、甘い息が漏れた。
 俺が口を開けた隙間から、指が入ってきて口内をめちゃくちゃに犯される。反り返った先端から先走りがトロトロと落ちて俺の腹部を汚した。
「口は……ダメ……」
 すると、アルフレッドが不思議そうに訊く。
「じゃ、胸はいい?」
 俺が頷くと、アルフレッドは、快楽でぷっくり膨らんだ胸の色づいた部分を甘噛みして吸い始めた。予想外の気持ちよさに身体を震わすと、それを見たアルフレッドが呟いた。
「アルト、くん……。奥で出して、いい?」
「出して……ぇ。奥で……、いっぱい……!」
 言うが早いか、アルフレッドが中に出したようで、それを感じ取った俺の先端が相変わらず糸を引きながらだらしなくヒクつく。
「アル……ぅ。奥……気持ちよくて……。またイっちゃったぁ……」
「……あー。もうダメ。今日のキミかわいすぎる」
 アルフレッドが俺の頬についていた液体を舐めた。
 一瞬真っ白になった頭は、それが俺のだと分かるやいなや、熱を帯びる。
「え、えっと……」
 彼から視線をそらし、必死に言い訳を考える。しかし、弟はそれを許さず、俺の視線を元に戻した。
「アルトくん。今日は眠らせないよ」
 俺の髪を撫でながら、彼は微笑みそう言った。
「喧嘩してた理由も忘れちゃったし、チャラにするから、さ」
 アルフレッドは、そう言いながら俺を抱きしめた。
 負けた、なぁ。
 ぼぅっとしている頭で、少し悔しく思った。


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