【小説】オリジナル/ブルプリOSs/その隔たりは紙より薄く


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「な、んで本なんか……読んでんだよ……」
 椅子に座っている僕の上に、裸でまたがっているアルトが、腰を動かしながら訊いてきた。
「アルトくん、いつもどんな本読んでるのかなあって思って」
「今じゃなくても、いいだろ……っ。誘って、きたの、そっ……ち……。あ、ッ」
 とても不満そうにするので突き上げてやると、彼は可愛い声を上げて震えた。
「いいね、実に興味深い」
 アルトが僕にしがみつく。そんな兄が可愛くて、僕は彼の耳を食む。瞬間、彼は仰け反って声を上げた。だが、腰は小刻みに上下させていて、彼が快楽を欲しがっていたのは一目瞭然だった。
「こんな難しい本を平気で読む子が、実はこんなにエッチだなんて」
「関係……ないだろ……っ」
 手を伸ばして本を奪おうとするアルトから本を遠ざけて、僕は唇を奪った。
「ん……」
 唇を離す。唾液が混じって糸を引いているが、それすら官能的だ。
 口づけで息が乱れた彼を抱き寄せると、彼はそのまま抱きついてきた。達したいのだろう、さっきよりも腰の動きが激しい。
「イキたいの?」
 彼の髪が頬に当たり、彼が頷いたのがわかった。
「も、イキたい……。限界……」
 泣いているのかもしれない。彼は少し鼻声で、それすらも僕の劣情を煽る。
「おねだりしてくれたら、激しくしてあげるんだけどな」
 僕の言葉に、一瞬喉が詰まった声が聞こえたが、彼は覚悟を決めたらしい。一旦上半身を離して、僕と顔を合わせた。
「アルの、で……気持ちよくなりたい……。一緒に……イこ?」
「ふふっ。合格だよ、アルトくん」
 僕は本を置き、彼を抱え、ベッドに移動して押し倒す。その際に最奥まで入ったのか、奥が締まって僕を追い出そうとしてきた。
「要らないの?」
「ち、が……。気持ち……よすぎ、て」
 潤んでいたアルトの大きめな狐目から、ポロっと涙が落ちる。頬も紅潮していて、息も荒い。
 そんな彼を見ていたら、僕もすっかりその気になってしまった。彼の中にある中心部分が、暴発しそうなくらいに熱くなっている。
 アルトはといえば、無理矢理拡げられて苦しいのだろう。荒い呼吸を繰り返して、何度も首を振る。
「アル……苦し……」
「我慢して」
 僕はそう言って、アルトの胸を触った。
「ぅ……っ」
 確かめるように、胸に口づけ、吸い上げる。
 ぷっくりと色づいた部分をなぶりながら何度も思いっきり突き上げると、彼は絶叫に近い声を上げた。繋がっている部分がきゅっ、と締まる。身体を離すと、彼の下腹部には、達した証があった。
 彼は決まり悪そうに、顔を横に向けていて、僕とは視線を合わせないようにしていた。
「もう?」
 僕の問いに、アルトは顔を真っ赤にして頷いた。
「悪い子だ」
 僕は、彼の脚を跨いで身動きを制限させた。そうして、アルトの下腹部に散ったモノを舐める。
「アルフレッド……っ、あの……っ」
 なにか言いかけたアルトを無視して、僕は質問を浴びせる。
「最近、我慢してたでしょ? どう、気持ちよかった?」
「……」
 黙った。どうやら図星らしい。
「まだイってないし、僕も溜まってるから、これで済むとは思わないでね」
 僕は少し乱暴に吐き捨てて、彼のひざ裏を持ち、あられもない格好にさせた。普段は見えないところが見えている。彼はまた頬を紅くさせて目を細めた。
 アルトの後孔に僕の中心を充てがう。
 先程は乱暴すぎたから、ゆっくり解きほぐすつもりだったのだが、もうそんな余裕は僕には残っていなくて。飢えた肉食獣のように、僕は彼の首筋に歯を立てた。

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「本、返せよ」
 けだるそうに髪の毛をかきあげ、アルトは置いておいた本を手に取った。
「キミさぁ……もうちょっと、ピロートークとか、ないの?」
 僕が文句を言うと、本棚に本を戻していたアルトは少し急ぎ足で僕のもとに向かい、乱暴にキスをした。
 そんなふうにしてくれるのは珍しくて、僕はしどろもどろになり、
「ア、アルトっ?」
 思わず昔の呼び方で彼を呼ぶ。
 彼は笑って、ざまーみろ、と言い、
「憎たらしいすまし顔じゃなく、そーゆー顔の、お前のほうが好きだ」
 シャワーを浴びる準備をして、浴室の方に消えていった。
「あ。一緒に風呂入りたかったら、さっさと来いよー」
 浴室の方から声が聴こえたけれど、僕にはそんなことより、キスされて、好きと言われたことのほうが嬉しくて。
 確かめるように自分の唇を触って、しばらく感触を確かめていた。


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